セス・ロジャース ステルスエリート製品レビュー

Seth Rogers

Guns.comの編集者セス・ロジャースは、ProEarsステルスエリートを日頃から使ってくれています。そして、その感想を記事にしています。

射撃についての記述が多いので違和感もあるかもしれませんが、良い面も悪い面も書いているので参考になると思います。

以下、和訳しました。

原文:Range Gear We Love: Pro Ears Stealth Elite

https://www.guns.com/news/reviews/range-gear-we-love-pro-ears-stealth-elite

聴覚保護用のイヤーマフを装着するのは嫌いなんです。絶対に必要なものでなければ、おそらく装着しません。しかし、イヤーマフは、耳に入れるタイプの聴覚保護具よりも予算が抑えられます。私は倹約家であり、少しマゾヒストでもあるので、いつもマフを選んできました。

しかし、耳に入れるタイプの聴覚保護具について書いてほしいと頼まれて、迷わずPro Ears Stealth Eliteをリクエストしました。これまでのところ、この製品はとても良く、もう数ドルを節約するためにイヤーマフに戻ることはないと思います。その理由は以下の通りです。

柔軟性

このイヤホンの本当に良いところは、その柔軟性です。2つのイヤホンをつなぐストラップが付属していますが、必要のないときはストラップは外して付属のケースに収納しておいてもいいんです。ストラップなしでも、大きな音は遮断しながら、ある音は増幅するというアクティブヒアリング(Pro Earsが「増幅モード」と呼ぶもの)は言葉通りであり、聴覚保護具としての利点はそのまま得られます。

ストラップを取り外した状態で使えるのは、バード・ハンティングのときや、射撃場でインストラクターの指示を聞きながら一日中トレーニングをするようなときにとてもよいですね。

増幅と低減

このイヤーバズの騒音低減率は28ですが、その数値自体は私にはあまりわからず、おそらく皆さんもそうでしょう。しかし、射撃場やのこぎり作業の経験からいって、非常によく音を遮断することは間違いありません。実際、このイヤーバズと、私が慣れ親しんでいるWalker's Razorイヤーマフを比べても、音の減少という点ではあまり違いがなく、Pro Earsの方がわずかに優勢とさえ言えるでしょう。

射撃場から作業現場まで、さまざまなシチュエーションでこのイヤホンを使ってきましたが、本当によく機能します。(写真:Paul Peterson/Guns.com)

しかし、本当の魔法は、スイッチを入れて、アクティブヒアリングモード(Pro Earsでは「増幅モード」と呼んでいます)をオンにしたときに起こります。このモードでは、まるで超能力を手に入れたような感覚になります。『エンカント』のドロレスにでもなったかのように(そう、私には4歳の子供がいて、あの映画を見過ぎています)。このモードでは、音を通常の5倍に増幅して聞くことができます。特筆すべきことに、このモードはBluetooth接続中でも両側のイヤーバズで機能します。つまり、音楽を聴いていても、周囲の音がすべて聞こえるという利点があります。

小さな音まで聞こえる必要はない? 1つ下の認識モードを選べば、私も愛用しているハワード・ライト・インパクトスポーツのようなマフで、通常のアクティブヒアリングレベルと同じように使えます。

すべてのマジックの仕組み (写真:Pro Ears)

先ほども言いましたが、「増幅モード」はバード・ハンティングに理想的でしょう。鳥の動きが聞こえないからとイヤープロを見送るアップランダーが多い中、これは逆に鳥の動きを聞き取る助けをしてくれます。そういった機能面もいいのですが、Bluetoothからの音質はもっといいかもしれません。

ストラップと携帯電話の接続

このイヤホンの素晴らしい機能性に加え、私にとってこのイヤホンが最も魅力的なのは、音質です。これまで使ってきたイヤホンの中で、断トツに音がいいんです。私はオーディオマニアではありませんし、自分自身を技術的な第一人者だとも思っていませんが、長年にわたってさまざまなイヤホンを試してきました。楽勝ですね、Pro Earsは私がこれまで聴いたどの音質にも勝るというより、比較にすらなりません。もしレコードプレーヤーに接続できるのなら、間違いなくそうします。

デジタルとアナログのハイブリッド回路を採用することで、業界初となる音質だそうです。私自身はその辺りはよくわからないのですが、しかし結果としてとてもいいんです。HDの美しいサウンドを、音質を犠牲にすることなく聴くことができるのです。Appleのイヤホン(Airpodsではなく、携帯電話に付属する標準的なイヤホン)とは比較にならないくらいに感じます。Pro Earsは、より上質で豊かなサウンドです。

Apple iPhone 11に問題なく接続できました。素敵なハンディケースを含む、基本的にイヤホンに付属しているすべてです。フォームチップはあと2セット付属していましたが、私はよく使っているので、もう使い切りました。バッテリーパックもみてださい、今は空っぽですが、Pro Earsは最初に4個のバッテリーを提供してくれています。(写真:Seth Rodgers/Guns.com)

ストラップは充電することができ、充電ケーブルも同梱されています。Bluetooth 5.0で10mの範囲までつながりますが、正直それより少し離れても大丈夫な気がします。充電すると約2時間のリスニングが可能だと言っていますが、これももっと長い時間リスニングができるように感じます。

ストラップは布製で、絡まったり巻きついたりしないのもいいですね。小さなことですが、一日中装着して作業したり、射撃場に行ったりするには重要なことです。

良い点ばかりなのか?

この時点で、"よし、でも何か問題はないのか?"と思っていらっしゃるかもしれません。というのも、完璧な製品というのは存在しないからです。この製品には2つの問題があります。

1つ目は、ストラップのスイッチ部分に重さがあるため、スイッチ側(右側)のイヤホンが少し緩みやすいことです。首に負担がかかるような重さではありませんが、1時間ほどするとイヤホンが緩んできます。プロ・イヤーズでは、この問題を解決するために、さまざまなチップやイヤーフックを用意しています。まだ試していませんが、イヤークリップも付いています。

もう1つの問題は、ときどき電話に出られないことがあります。なぜそうなるのか、私の設定に不備があるのか、よく分かりませんが、--私は技術者ではないと申し上げましたでしょうか--、しばしば電話に出る操作が機能しません。

ストラップを外した状態です。モード切替のための小さなスイッチをご覧ください。このスイッチがしっかりロックされるようにして、うっかりスイッチを入れてしまうことがないようにしてほしいですね。(写真:Seth Rodgers/Guns.com)

最後に、今年のラスベガスのSHOTショーで私がやってしまった問題です。イヤホンのスイッチを、気づかず簡単に入れてしまうことがあるのです。私はその日の射撃に向けて気合を入れていたのですが、梱包するときに誤ってスイッチを増幅モードにしてしまっていたのです。そのため、電池が切れて使えなくなっていました。

解決策としては、電池を常備しておくとよいですね。プロイヤーは4つの電池を付属してくれていますが、私はすでに使い切ってしまっていました。この点がネックになる?もちろん、そんなことないですが、考慮すべき点です。

まとめ

新しいイヤープロをお探しの方も、素敵な新しいイヤホンをお探しの方も、プロイヤーズはよいと思います。価格が高いと思うかもしれませんが、増幅機能のあるイヤーマフであり、とてもよい音質も考慮すれば、私は十分に価値があると思います。